もぐもぐアートフェスに向けて 福祉委員会 勉強会 

s-15月25日(水)に、福祉委員会の主催にて「ハンディキャップのある方の現状を知り、その人たちの力を活かす方法を考える勉強会」が開催されました。

初めに、新座市内にあります障がい福祉施設の現地見学という事で、新座市大和田にあります就労継続支援B型事業所「くるみの木」に伺いました。
実際に施設で一生懸命に作業に取り組む施設の皆様の姿を見学させて頂き、施設職員の方々からのご説明をお聞きしました。
※プライバシー保護のため、施設職員の方にはボカシを入れています。
s-2s-2016-05-25 13.24.33当然といえば当然ですが、缶はこの状態で運ばれてきます。ここから、アルミ缶とスチール缶に分別します。s-2016-05-25 13.28.16分別の様子。奥の穴に落とすだけで、分別ができるアイディアマシーン。単純な作業と思われるかもしれませんが、量が多いです。

「くるみの木」では、回収したアルミ缶のプレス加工や不要になったガス台や給湯器などの解体作業、企業から請け負ったUボルトの組み上げ作業、携帯電話のストラップを手作業で編み込む作成作業、DVD付録本の分離解体作業やカードケースの制作などの作業をされていました。
ストラップなどの販売商品のパッケージングには、新座市商工会青年部に所属されている有限会社ヌマ商会様もご協力されているそうです。
熱心にご説明下さった職員の皆様方と、我々の帰り際に丁寧な声掛けでお見送りしてくださった施設のメンバーの方達のお姿が印象に残りました。
s-3プレスマシーンへ、分別が終わった缶を投入。s-2016-05-25 13.30.20-2s-2016-05-25 13.30.50プレスマシーンの威力!人力では、こうはいきませんね。s-5こういった製品を販売しています。皆さんの努力の結晶です。s-2016-05-25 13.40.24Uボルトにナットをはめる作業。こういった内職も承っているとのことです。見学終了のころには、最初にあった山がほとんどなくなっていました。

次に見学に伺ったのは、新座市新塚にあります多機能型(就労継続支援B型・生活介護支援)事業所「こぶしの森」です。
「こぶしの森」では、施設内で作業される方々が「木工班」「陶芸班」「製袋班」の3班に分かれてそれぞれの作業に熱心に取り組んでいました。
見学当日、「木工班」では木製パズルなどのブロックの磨き込みや線香の箱入れ作業をされていました。
「陶芸班」では、糠床の水抜き用の陶器やお皿にカードスタンドなど多種多様なデザインの陶器の品物を製作されていました。
施設の設備の中に陶芸窯もあり本格的な作業が出来る様になっていました。バブル期に作られた施設ということで、設備面で充実しているとのお話でした。
「製袋班」では、商品を包む紙箱の組立作業や和紙製のメッセージカード用の封筒や和紙を使った紙の手提げ袋などの製作をされていました。
どの作業班でも施設の職員の方々と一緒になって熱心に取り組まれていました。
どちらの施設に伺っても、そこで作業されているメンバーの方々は明るく迎え入れて下さり。
忙しい作業の中で施設の職員の皆様が丁寧にご説明下さった事が、大変印象的でした。s-7説明を聞き、3班に分かれて見学となりました。s-2016-05-25 14.43.28和紙を染め、折って製品を作っています。s-2016-05-25 14.43.37
s-8其田委員長はマイサンダル持参!慣れています。

二つの施設を見学させて頂いた後に、場所を野火止公民館の第二講義室に移しての「勉強会」が行われました。s-9 s-10「勉強会」では、羽染副委員長の司会進行のもと、其田委員長のご挨拶、中澤部長のご挨拶を頂き、社会福祉法人新座市障害者を守る会 相談支援事業所ぽけっと、ならびに 生活サポートハウスいっぽ の所長を務められている 石川 達也 様を講師に迎え、前回の「もぐもぐアートフェスティバル」の模様や「新座市障害者を守る会の紹介映像」などをスクリーンで鑑賞した後に講師のお話をお聞きしました。
そして勉強会の会場には、全国から集められた障害者等福祉施設で作られた様々な製品が展示されており、会の進行の中で齊藤特別常任委員の「障害者を守る会」と「増木工業株式会社」でのコラボレーション商品のお話があり、高野副委員長からの全国から集めた製品の説明もなされました。
s-11 s-12 s-13 s-14 s-15 s-16 s-17現在の障害者を取り巻く状況と、作られた製品のお話を受けた参加者は、その後に4班に分かれてのグループディスカッションを行い「ハンディキャップのある方々が作る製品や作業に、新たな製品ラインナップや新たなアイデアを」というテーマが話し合われました。
グループディスカッションはポストイットやスクリーンフィルムを用いるブレインストーミング方式がとられました。

最後には各班ごとに意見の発表がなされ、我々の日々の仕事の中から出る木材やコンクリートの廃材やペンキ塗料の残りの再利用や、木や陶器でアクセサリーを作ったり、コンクリートで文鎮を製造する、オーガニックの手作り石鹸を作ってみてはどうか、和紙でランプシェードを作る、たくさん再販出来る様なお酒の製造はどうか! など、たくさんの素晴らしい意見が披露されました。
それらの数々の意見は、其田委員長のもとに集められました。
s-18 s-19 s-20 s-21後に、村田監査からの謝辞。 講師にお越し頂いた石川様へ村田監査の手から記念品が手渡されました。
今回の勉強会に参加させて頂き、ハンディキャップのある方々が実際にどんな事をされているのかの一端を知る事で「これから私たちが一緒になってどんな事が出来るのか」という事を考える大きな気付きを得る機会となりました。
11月に行われる福祉事業、もぐもぐアートフェスティバルに対する期待が更に高まる、大変に有意義な勉強会でした。s-23Written by 山口

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