「伝わらなければ意味が無い」
何か重要な事を喋る時、常にそのセリフが脳裏をよぎります。
情報であったり、怒りや悲しみといった感情であったり、考え方であったり…
言葉は大きな力を持っています。
言葉一つで、人を喜ばせたり、傷付けたり…
目には見えなくとも、その効果は絶大ですね。
「言葉」っていうのは、人類のみが使える、極めて強力な能力の一つだと…
そう考えております。
だからこそ、この能力を行使するときは、良く考えなければなりません。
人を傷付ける為に使ってはなりません。 人の為に使わなければなりません。
さて…
言葉の持つ能力の中で、最も重要な役割は… それは「伝える」という事です。
人の想いや感情は目に見えません。
絵に描いて説明するのでは、余りにも手間と時間がかかり過ぎます。
言葉で伝えれば、絵にかくほどの手間や時間はかかりませんし、
一度に大勢の人に伝えることが出来ます。
非常に 便利ですね。
言葉は「伝える」事が本来の目的と言っても過言ではありません。
言葉で相手に何かを伝えようとする時は、良く考えなければなりません。
どうすれば伝わるか…
言葉を「伝える力」へと… 非常に難しいですね。
「良く考えず思いついた順に喋るから何を言っているのか解からない」
「伝わらなければ意味が無い」
子供の頃、良く父に叱られました。
あまり出来の良い息子ではありませんでしたね(笑)
青年部はそれを学べる機会が数多くあります。
自分で思いついた事業案を先ず委員会の仲間に伝え。
そして、委員会で固めた事業案を今度は常任理事の皆様に伝え。
市民の方等、青年部以外の方をお招きする場合にも、当然に伝えなければなりません。
また、大勢の仲間に主張大会(弁論大会)なども「伝える」力を育めます。
人は「伝える」事によって、絆を築き、育める部分がございます。
だから、スタッフや部長になれば、当然その役職に応じて、
伝える力が無いと非常に苦労しますね。
大事なんです。伝える力って…
それを実践を通じて学べるのが青年部でございます。
決して、本やセミナーだけでは、学べない事です。
是非とも、青年部卒業までの期間、貪欲に学び取って頂きたい。
我々40歳手前の若造が決めつけた「俺には出来ない」なんて、
先輩達から見れば、チャンチャラ可笑しいハズです。
私も、青年部に入る前は喋れませんでしたが、青年部で勉強させて頂いて、
人並みには喋れるようになったと思ってます。
まだまだと思っていますが…
しかし…ここで気を付けなければならない…
人は何かを強く求めたり、一生懸命になり過ぎると、周りが見えなくなって、
いつの間にか目的と手段が、逆転してしまう場合が良くあります。
喋れないと思い込んでいる方…
綺麗な言葉を並べようとしていませんか?
言葉は伝える手段です。
要は伝わればいいのです。
でも、いつの間にか「どう伝えるか?」ではなく「どう綺麗に言葉を並べるか?」へと
言葉を披露する事が目的になっている場合があります。
私もそんな時がございました。
言葉なんか綺麗じゃなくても良い。
噛んでも良い。
不器用でも良い。
「伝われば」いいのです。
その人なりの喋り方で。
この一年、私の伝えたいことは、皆様にしっかりと伝わったでしょうか?
「伝わればいい」その考えで喋って来ましたが…
正直、考えると不安ですね(笑)
「伝わらなければ意味が無い」
「みんなが聞きたいのは、言葉じゃなく、想いだぞ」
「ちゃんと伝えてこい」
…父が亡くなる半月前、
青年部宣言と誓いの言葉詠唱の練習をしている私に残したセリフでした。
重ね重ね、あまり出来の良い息子ではありませんでしたね(笑)
それでは、また明日!
(^_^)/~